災害備えんジャー(@saigaisonae2020)です。
2020年5月18日、CNNが「ハリケーンや台風、サイクロンが世界的にこれからより大型で強いものになってくる」という、ウィスコンシン大学マディソン校と全米海洋大気管理局(NOAA)の研究者の調査結果を報じました。
昨年日本列島を襲った大型の台風と同じ強さのものが、これから毎年のようにやってくる世の中になるとしたら、わたしたちはどのように対処していけば良いのでしょうか。
そこで参考になるのが台風に対する海外プレッパーの考えです。
今回は海外プレッパーが考える台風のリスクと対策について紹介しようと思います。
この記事を読めば台風への備えもばっちりですよ。
海外プレッパーが考える台風のリスク
窓ガラスが割れる
窓ガラスが割れてしまうと、外から雨風が吹き込みます。
家の中はめちゃくちゃになり、足元に散乱したガラスの破片でケガにも繋がります。
玄関のドアが壊れる
玄関ドアに不具合があると、そこから風が吹き込みます。
隙間から雨が浸水してきて、玄関が水浸しになる可能性もあります。
また、玄関まわりのものが強風により飛ばされてくる可能性もあり危険です。
屋根が飛ぶ
屋根がしっかりしていないと強風によって、あっという間に屋根が吹き飛ばされてしまいます。
家は雨風にさらされることになり、家中がめちゃくちゃになってしまいます。
倒木
猛烈な風により木が倒れることは珍しくありません。
自宅周りに倒れた木や折れた枝がが強風で飛ばされて窓を割れてしまうことがあります。
安全な場所が限られる
台風が直撃すると非常に危険です。
土砂崩れや洪水、浸水、屋根が飛ばされる可能性もあり、安全と言い切れる場所は限られてしまいます。
食料の確保が難しくなる
停電や断水、ガスの供給が停止したときや避難生活を送ることになったときは、普段通りに食事ができなくなります。
お店も営業していない可能性が高く、買い物にも行けず食料を確保することが難しくなります。
停電
停電により連絡網が遮断されたり、夜間に明かりのない危険な環境で過ごさなければならなくなります。
テレビもつかず、携帯電話も充電できず、あまりの恐怖でストレスのたまる生活を送ることになってしまいます。
断水
断水状態となって水の確保が困難となる可能性があります。
水がなければ命にも関わってきます。
負傷
割れたガラスでケガをしたり、避難する際に転倒してケガをしてしまうリスクがあります。
洪水
猛烈な雨量で川が氾濫したり、ダムが決壊して洪水に繋がる可能性があります。
自宅が流されたり、避難できずに屋根に登って助けを待たなければならないこともあります。
海外プレッパーが考える台風の対策
窓ガラス対策
窓にひび割れや隙間がないか日ごろからチェックしておきます。
シャッターや雨戸がある場合は、しっかりと閉じておきます。
隙間があると、そこから大きな風が吹き込むので隙間ができないようにしておきましょう。
シャッターがないときはシェードやカーテンを閉めます。
合板で覆うと強風による被害に耐えられます。
大事な書類などは窓のある部屋からは遠ざけておき、窓のある部屋には立ち入らないようにします。
また、吹き込んだ風で物が飛ばされたりしないように窓の近くには割れ物を置かないようにします。
ケガにも繋がるため、割れた窓には決して素足で近づかないようにしましょう。
玄関ドア対策
玄関ドアの建付けが悪く、ネジが緩んでいると危険なのできちんと修理しておきましょう。
ガレージのドアも同様に不具合がないようにしておきます。
土嚢を用意しておくと浸水を防いでくれます。
また、玄関前には風で飛ばされそうなものは置かないようにしましょう。
屋根対策
屋根に不具合がないかしっかりと点検をしておき、不具合個所はしっかりと修理しておきます。
防水性に優れ、雨漏りも解消できるパネルを屋根に取り付けておくと、屋根をフレーム構造にしっかりと固定し続けることができます。
また、強風で屋根が飛ばされたり、雨漏りしたりしたときのために、ブルーシートや土嚢を用意しておきましょう。
屋根が修理できるまでの雨風を凌ぐために必要になります。
倒木対策
家の周りの木や低木を定期的に整えておきましょう。
折れたり、落下する枝により被害を受けてしまうリスクを最小限に抑えることができます。
手入れをしっかりとしておけば、木や枝の間を風が簡単に吹き抜けるようになります。
安全な場所を探しておく
自宅で待機する場合の最も安全な場所として海外プレッパーは窓が少ない、小さなスペースを選ぶのを勧めています。
例えば、バスルームは強化構造になっているため安全です。
アパートの1階に住んでいる人は、窓のない部屋を見つける必要があります。
上層階に住んでいる場合は、安全を確保するためにできるだけ低いレベルに移動する必要があります。
ハリケーンシェルターがある人はそこへ避難しましょう。
緊急事態により自宅から避難するとき、海外プレッパーはアメリカ赤十字のシェルターディレクター で最寄りのシェルターを探します。
食料を備蓄する
緊急事態に備えて日ごろから調理する必要のない食品を用意しておきましょう。
例えば、缶詰や乾パン、レトルト食品やシリアルフードなどです。
少なくとも3日分の食品を保管しておきます。
乳児がいる家庭では、レトルトの乳幼児用食品も用意しておきましょう。
食料の備蓄についてはこちらの記事にまとめています。
停電対策
懐中電灯を常に用意しておきます。
予備のバッテリーも忘れないようにします。
お金に余裕がある人は、小型のガス駆動モーターを購入しておきましょう。
テレビがつかず、携帯の電源が切れ、情報が入らなくなったときのために、ラジオを用意しておきましょう。
ラジオがあれば最新情報をゲットできます。
また基地局がダウンしてWi-Fiがないときは、携帯電話を使うことができなくなります。
そのときには、トランシーバーが役に立ちます。
トランシーバーは声を無線信号に変換するので、悪天候の影響を受けません。
ソーラーパネルつきの充電器を持っておくと停電時でも携帯電話を充電することができるので便利です。
海外プレッパーが使う連絡手段についてはこちらの記事にまとめています。
断水対策
断水により水の確保が難しくなる場合を想定して、海外プレッパーは日ごろから水を用意しています。
1人1日あたり1ガロンの水を保管しており、1人あたり少なくとも3日間の水の供給をできるように維持しています。
トイレの掃除や水洗などの衛生目的の水も確保できるように、浴槽やその他の大きな容器に水を貯めておきます。
飲料水は清涼飲料水ボトルなどのプラスチック容器にします。
牛乳パックやガラス瓶など、分解または破損する容器の使用は避けましょう。
ボトル入りの水がなくなったときや給水が汚染されたときのために、水をろ過することができるアイテムを用意しておきます。
携帯浄水器についてこちらの記事にまとめています。
飲料水を確保することについてこちらの記事にまとめています。
負傷対策
負傷したときのために、応急処置キットを用意しておきます。
最低限必要な医療品が揃っていますが、何か不足のものがあるときには、個別に購入して応急処置キットに加えてカスタマイズしておきましょう。
また、応急処置のガイドブックもあるといざというときに慌てずに対処できます。
ファーストエイドキットについてこちらの記事にまとめています。
洪水対策
最新のニュースに注意を払い、川の水位が増えてきたときには早い段階で高台または避難所に移動します。
自宅で待機中に洪水が起きてしまったときに備えて、家族や物資を運ぶのに十分な大きさのゴムボートや救命具を用意しておくといいでしょう。
家の上層階や屋根裏部屋に斧と救命浮き輪も用意しておくと安心です。
ハリケーンカトリーナで溺死した犠牲者のほとんどは、家にとどまり、上昇する水によって自宅に閉じ込められた人たちでした。
多くの人が屋根裏部屋で溺死していました。
斧で屋根裏を破壊して外へ出て、浮き輪を身に着けて助けを待てるように備えておきましょう。
まとめ
今回は海外プレッパーが考える台風のリスクと対策について紹介しました。
竜巻や地震などと違い、台風は発生から列島直撃まで時間があり、台風が来るまでの間に準備できます。
海外プレッパーの考える台風のリスクと対策を今のうちに学んでおきましょう。
いつかやってくる非常時に慌てず落ち着いて行動できるように、わたしと一緒に今から準備していきましょう。
災害備えんジャー(@saigaisonae2020)でした。
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