災害備えんジャー(@saigaisonae2020)です。
あなたは人間界でパンデミックを起こした感染症を知っていますか?
天然痘、インフルエンザ、エイズ、ペスト、梅毒、コレラ、結核、発疹チフス、マラリア、
そして新型コロナウイルスと、様々な感染症がパンデミックと認定されてきました。
これだけ数多くの感染症が起こっている地球に、これから別のパンデミックがやってくると考えてもなんの不思議もありません。
むしろ新たなパンデミックが起こりうると捉えて、感染症のリスクとその対策を今知っておくべきだと思います。
そこで今回は感染症のリスクとその対策について、いま日本で起こっていることを参考に紹介したいと思います。
感染症とは
ウイルス、細菌、寄生虫など病原体が体に侵入して症状が出る病気を感染症といいます。
感染症の感染経路は4種類あります。
病原体が多く付着しているのは人の手です。
人は1日に2000~3000回も自分の顔を触ります。
病原体の付着した手で口や鼻を触るとそこから病原体が体内に侵入して感染です。
人の手が触れるのは自分の顔だけではありません。
買い物に行ったら、エスカレーターの手すり、かご、商品、財布、お札、小銭、クレジットカード、スマホ、レジ袋、エコバッグなどあらゆるモノに手が触れます。
もし自分の手に病原体が付着していたら、触ったものすべてに病原体を付着させ、そこを触った人の手に病原体が付着し、その手で口や鼻を触ったらその人の体内に侵入して感染完了です。
つまり手洗いは有効な感染予防策かつ感染拡大予防策でもあるんです。
手洗いと合わせて病原体のワクチンも摂取すれば、その病原体に対する免疫ができて感染しても発症しないか、発症しても症状を抑えることができます。
感染症のリスク
新型コロナウイルスを例に感染症のリスクをみていきたいと思います。
入院しても症状が悪化して亡くなる
2020年4月現在、新型コロナウイルスに有効なワクチンはありません。
新型コロナウイルスが原因の肺炎で亡くなった人は全世界ですでに16万人を超えています。
日本を代表するコメディアン「志村けん」さんもその中の1人です。
子供の頃、「8時だよ!全員集合!」を楽しみに観ていたので本当に残念です。
入院できなくて亡くなる
新型コロナウイルスの患者で病院のベッドが全て埋まって空きがなくなると、あらたに新型コロナウイルスの重篤患者が現れても入院させられません。
充分な治療を受けられず亡くなってしまう可能性もあります。
治療を受けられなくて亡くなる
新型コロナウイルスの重篤患者の治療に必要な人工呼吸器が足りない、
医療従事者のマスクやゴーグルや防護スーツが足りない、
病院環境の衛生に必要な消毒剤が足りない、
など備品や設備不足で患者が治療を受けられずに亡くなってしまう可能性もあります。
他の病気や怪我の患者が治療を受けられなくて亡くなる
病院のベッドの空きは新型コロナウイルス患者で満床です。
医療従事者は新型コロナウイルス患者を診るので手一杯です。
充分な睡眠を取れず、まともな食事もできず、ウイルスに感染しやすい免疫力も落ちている体で診療に応じるのは非常に危険です。
万が一、医療従事者が新型コロナウイルスに感染してしまうと、その人は最低2週間は隔離されて、その間は患者の治療ができません。
医療従事者の家族に感染者がいたら、当人だけでなく医療関係者自身も隔離対象となり、病院で働けません。
交通事故で大怪我をして運ばれた患者がいたとしても、医療従事者不足で治療を受けられずそのまま亡くなってしまうかもしれません。
強制力が弱い「非常事態宣言」で感染拡大を収束できない
感染源がわからない状況では「人と接触しない」ことが、感染拡大を収めるのに最も有効な手段です。
外国では「ロックダウン」と呼ばれる、人々の外出を厳しく規制する命令が実施されていますが、日本の「非常事態宣言」に外出を禁止する法的効力はなく、外出自粛を要請することしかできません。
日用品や薬など必需品を目的とした買い物は外出自粛の対象外のため、スーパーやドラッグストアにいつもより人が集まっています。
また、週末くらいは外の空気を吸って気分転換したいと思う子連れ家族で公園は大混雑です。
テレワークできない職種かつ電車通勤しかできない人へ「時差通勤」が推奨されていますが、いつもは空いている時間帯なのに混雑するようになったという話も聞きます。
人との接触を減らすために発出された非常事態宣言で、渋谷や銀座などふだん人通りの激しい場所に出かける人数は確かに減りました。
その代わりにスーパーやドラッグストア、公園に人が密集してしまい、感染拡大を収束させるという本来の目的は達成できるのか心配です。
また、感染者が増える都市部から地方に避難して、避難先で当人から感染が広がっていき、岩手県を除く全国で感染者が確認されるようになりました。
都市部と比べて医療体制が整っていない地方の病院では医療従事者もベッドも必要な設備も足らないので、当人が重篤患者になっても満足な治療を受けられず、そのまま亡くなってしまう可能性は非常に高いです。
二次災害が起こる
買い占め
1973年のオイルショックで日本全国のスーパーからトイレットペーパーが消えました。
2020年の新型コロナウイルスショックで同じことが起きました。
トイレットペーパーの9割以上は国内生産で、供給の心配なしと政府が発表したにもかかわらず、SNSで拡散された「トイレットペーパーは中国生産でいずれ手に入らなくなる」というデマ情報を信じた多くの人が買い占めた結果です。
マスクや消毒剤もそうですが、買い占めによって本来必要な人にモノが行き渡らず、それが原因で命を落とす人がいます。
運動不足
レジャー施設や百貨店、飲食店もほとんどが営業自粛なので、遊びに行ける場所がなく、家でずっと過ごすことで家族みんな運動不足になりがちです。
過剰なストレス
主婦は、テレワークの旦那と休校の子供のために、普段は必要なかった昼食の準備をしたり、おやつの準備をしたり、ママ友との買い物が日々のストレス解消だったのにできなくなったり、子供がタブレットでゲームばかりすることにイライラしたり、子供の学力低下を心配したり、ストレスが溜まっていきます。
旦那はテレビ会議中に子供が邪魔してきたり、奥さんの掃除機の音がうるさかったり、仕事に集中できなかったり、行きつけのバーに飲みに行けなかったり、ストレスが溜まっていきます。
子供は学校に行けなかったり、友達と遊べなかったり、レジャー施設に行けなかったり、オンライン学習に飽きたり、親の目が常にある環境にストレスが溜まっていきます。
旦那のストレスは奥さんや子供に対するDVの原因になることもあって非常に危険です。
物価の上昇と輸出制限
例えば海外のある国で、人との接触を避けるために工場が閉鎖したとします。
その工場で作られるモノの生産がストップします。
市場に出回っているモノが売れて在庫が減っていきます。
需要と供給の関係からモノの価格が上がります。
そのモノが新型コロナウイルス対策に重要だったら、国民への供給を優先するため輸出制限がかかります。
そうなると日本にモノは入ってこないので、日本国内の在庫が減っていくと手に入りにくくなり、価格は高騰し、いずれ全く買えなくなります。
大量生産によるコスト削減のため、なんでもかんでも海外に依存していると、パンデミックな世界で生き残れないかもしれませんね。
経済への大きなマイナス影響
入国規制、外出自粛によって旅行業、交通業、ホテル業が、営業自粛要請によって飲食店や娯楽・レジャー業の売上は大幅に減り、コスト削減のバイト解雇で失業者が増え、新型コロナウイルスの拡大収束の時期が不明なことから株価の下落が止まりません。
国の企業への支援策もスピードが遅く、支援も不十分なことから倒産する会社も出ていて、今後も増えていくことが予想されます。
感染症の対策
感染症の対策は
ワクチンが開発されて摂取できる環境が整う
感染から回復した人が抗体を得る
いずれかが実現するまで続けなければなりません。
最も恐ろしい医療崩壊を招かないよう、感染の拡大スピードを遅めることが最も大事です。
飛沫感染と接触感染の新型コロナウイルスには次のような対策が有効です。
まとめ
パンデミックの収束には「人との接触を避ける」ことが必要不可欠です。
食料品や日用品の買い物は多くても週2回くらいで、行くときはマスクを着用して混まない時間帯を狙い、帰ってきたら手洗い、衣服や買い物袋の消毒をしっかりしましょう。
買い物に行く代わりにネット注文を利用し、配達員と顔をあわせなくていい置き配を選び、届いたダンボールは念のため消毒スプレーや除菌シートで拭いてから開封しましょう。
新型コロナウイルスの脅威はまだまだ終わりそうにありませんが、感染症のリスクと対策がわかっていれば怖いことはありません。
今できる対策を止めないことがパンデミック収束の一番の近道だと信じて続けていきましょうね。
災害備えんジャー(@saigaisonae2020)でした。
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