災害備えんジャー(@saigaisonae2020)です。
大災害では救急隊が通常どおりに対応できるとは限りません。
停電により通信手段が途絶えてしまい、救急隊をすぐに呼べない可能性もあります。
連絡がついたとしても、建物の倒壊や土砂崩れ、道路の陥没などで救急隊が現場へ到着できないこともあります。
そのような状況では、その場に居合わせた人がケガ人のファーストエイド(応急手当)を速やかに行うことがとても重要です。
救急隊が到着するまでの間に応急手当ができるかどうかでケガ人の人生が大きく変わってしまいます。
ファーストエイドに関する知識と技術があればケガ人を助けることができますし、もしあなたがケガしたときに応急手当のできる人がそばにいてくれたらとても心強いですよね。
AEDや心肺蘇生の知識がわたしたち一般市民にも求められています。
より多くの人がファーストエイドの知識と技術を身につけることが大切になってきています。
そこで今回はファーストエイドのスキルを日本で磨く方法について紹介します。
ファーストエイドのスキルを日本で磨く方法
今回は日本にいながらファーストエイド(応急手当)のスキルを磨ける3つの方法を選びました。
書籍とDVDで学ぶ
ファーストエイド(応急手当)を取り扱った書籍も多く出版されており、一般市民向けの本もあります。
DVD付きで本がテキストになっているので、DVDを見ながら勉強ができます。
例えば「カンタン!救急蘇生 改訂版 動画でわかる胸骨圧迫&AED」がその1冊です。
【著者の想い】
本書は、初版から「カンタン」というタイトルをつけて、突然の心停止や急病から命を救う方法をできるだけシンプルに、わかりやすく伝えることを目指しています。
この本や付属のDVDを使って、胸骨圧迫やAEDを体験していただくと、意外とカンタンだと感じてもらえると思います。
あなたの大切な家族や友人、救いうる大切な命を救うために、一緒に胸骨圧迫とAEDを学び、広げましょう!(本文から引用)
消防庁のウェブ講習で学ぶ
消防庁のホームページで「一般市民向け 応急手当WEB講習」が開かれています。
ファーストエイド(応急手当)に必要な最低限の知識とスキルを学べます。
AEDの使い方、心肺蘇生法、小児や乳児を対象とした対処法も学べます。
インターネットに繋がる環境があれば、パソコンやタブレット、スマートフォンを使い、だれでも好きな時間に応急手当の基礎知識を学べます。
講習動画の画面下には「字幕」があり、とても見やすい工夫がされています。
動画を見終わったあとに確認テストがあり、復習できるようになっています。
消防本部・消防署が行っている救命講習は座学と実技で構成されていますが、この応急手当WEB講習ではその座学と同様の内容を学べます。
応急手当WEB講習をすべて受講し、修了テストに合格すると「受講証明書」を受け取れます。
消防署の講習で学ぶ
各自治体の消防署で「応急手当講習」が開かれています。
消防庁「一般市民向け 応急手当WEB講習」の「受講証明書」を持参すると、座学講習を免除する短縮講習を行っている消防本部もあります。
講習例として、東京消防庁の「救命講習」を紹介します。
東京消防庁では、心肺蘇生やAEDの使い方、ケガの手当や、応急手当を習得できるように、都民や都内の事業所を対象とした救命講習を開いています。
「応急手当コース」「ステップアップコース」「救命講習の指導者コース」「救急関連サービス事業の従事者コース」と4つのコースがあります。
「応急手当コース」の一部を例にあげて講座内容を紹介します。
応急救護講習:ケガの手当てなどを学びます。
救命入門コース:小学校高学年の児童、普通救命講習の受講希望はあるが講習時間が取れない人、これから普通救命講習を受講される人を対象に、胸骨圧迫やAEDを中心に学びます。
普通救命講習:心肺蘇生やAED、異物除去、止血法などを学びます。「救命技能認定証」(3年間有効)が交付されます。
普通救命(自動体外式除細動器業務従事者)講習:普通救命講習の内容に、AEDの知識確認と実技の評価が加わった内容です。「救命技能認定証・自動体外式細動器業務従事者)」(3年間有効)が交付されます。
各自治体によって、講座名や講座内容は異なるため、詳しくはお近くの消防本部・消防署にお問い合わせください。
まとめ
今回はファーストエイド(応急手当)のスキルを日本で磨く方法を3つ紹介しました。
ケガの手当、心肺蘇生やAEDの使い方などの基本的なファーストエイドのスキルを磨くには、書籍や動画、消防庁や消防署の講習など様々な方法があります。
あなたに合う方法でファーストエイドの知識とスキルを身につけてくださいね。
ファーストエイドを学ぼうとするあなたの行動が、緊急時に必ず役立ちます。
いつかやってくる非常時に慌てず落ち着いて行動できるように、わたしと一緒に今から準備していきましょう。
災害備えんジャー(@saigaisonae2020)でした。
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